毒性学研究室の所属学生3名が毒性学会学生ポスター発表賞・環境化学会American Chemical Society賞・Wellignton Laboratories賞・環境毒性学会若手奨励賞を受賞しました

2025年7月2日~4日に那覇市で開催された第52回日本毒性学会学術年会で、毒性学研究室学部6年生の深松美咲さんが学生ポスター発表賞を受賞しました。

演題名は「リトコール酸骨格を持つ新規殺鼠剤Dcha-20の作用機序解析」

です。

さらに、2025年7月15日~18日に山形市で開催された第4回 環境化学物質合同大会(第33回環境化学討論会・第29回日本環境毒性学会 合同大会)において、同研究室の学生3名が下記の賞を受賞しました。

American ChemicalSociety賞

博士後期課程1年 羽山哲平さん(写真中央)

「タンパク質AlphaFold 予測構造プロテオームへの網羅的分子ドッキングによるin silico 標的タンパク 質予測手法の構築~プベルル酸を例に~」

本研究では作用機序が未知な化学物質とヒトやマウスが有する20000種以上の全タンパク質の立体構造の網羅的な結合力計算を行う事で標的を推定するコンピューターシミュレーションアルゴリズムを開発し、これを用いて、致死的な腎障害で大きな社会問題となりつつその作用機序が未知である物質プベルル酸の標的タンパク質がイノシトール輸送体SMITである事を推定しました。

論文本文へのリンク:https://doi.org/10.2131/jts.50.309

 

Wellignton Laboratories賞

獣医学科6年生 深松美咲さん(写真左)

「新規作用機序を示すリトコール酸誘導体Dcha-20の殺鼠効果及び作用機序解明」

齧歯類は約40種もの人獣共通感染症を媒介するため殺鼠剤による駆除は公衆衛生上重要です。しかしながら日本を含む世界各地で既存の殺鼠剤に抵抗性を持つスーパーラットが出現し、駆除が困難な状況です。これに対し、新規作用機序を持つ物質Dcha-20の殺鼠剤としての効力及びその作用機序を多角的に検証しました。

 

日本環境毒性学会若手奨励賞

獣医学科6年生 吉村和加菜さん(写真右)

「直鎖パーフルオロアルキル化合物(PFAS)日常摂取濃度相当9 種混合曝露によるマウス精巣への毒性影響の評価」

難分解性・長期残留性で世界的な社会問題となり、日本でも水質汚染が懸念されるPFASについて、人間が摂取しうると報告された比較的低濃度・複数PFAS混合物をマウスへ摂取させ、現実的に生じうる毒性影響を評価しました。その結果、この低濃度混合曝露であってもマウスの精巣へ毒性を示し、精子生存率の低下、奇形率の上昇を生じる事を明らかにしました。

上記の研究成果はすべて、既存の毒性学研究手法に加えマルチオミックス解析・コンピューターシミュレーションといった次世代技術も活用した分野横断型研究を採用しており、日本・世界で社会問題となっている食品安全性・公衆衛生・環境汚染に対し最先端技術でその解決に大きく貢献するものとして高く評価されました。

リンク

毒性学研究室ウェブサイト

第52回日本毒性学会学術年会で6演題発表しました!

https://kitasatoxlab.jp/blog/detail/4029

 

第4回 環境化学物質合同大会で3件研究成果発表をしました!

https://kitasatoxlab.jp/blog/detail/4031