水上ドローンをつかって魚類などの水生生物の環境を測る【グリーン環境創成科学科】

グリーン環境創成科学科の生態情報解析学研究室では,水域・陸域の動植物を保全するためのフィールドワーク研究をひとつの柱にしています。ここでは,水域のフィールドワークに着目して,一部を紹介します。

水域には,河川,水路,ため池,湖・・といろいろな水域が含まれています。魚類など水生生物の環境条件の中でも最も重要な水の深さや流れる速さの測定は,時間によって変化しやすく,広い範囲を短時間で測ることが難しいです。しかし,近年発達がめざましいGPS(全地球測位システム)を中心とした最新の機器を使うことによって,短時間で効果的な成果をあげることができます。

M9流況観測システムは,そのひとつです。音波のはねかえりを利用して短時間で水の深さを面的に明らかにすることができます。これによって例えば,河川や水路では深場(淵など)が,湖だと岸部や沖といった水底の地形的な構造を可視化することができます。今後,他の水質機器や魚群探知機と併せたりすることで,現代的な調査手法の開発にもつながることを期待しています。

生態情報解析学 

柿野 亘

写真1.M9流況観測システムに含まれるハイドロボード 
音響ドップラープロファイラーによって,流量,3次元の流速,水深を正確に測定できるシステムとなっています。

写真2.現場でのM9の走行の様子
遠隔で操作でき,面的に測定結果を反映させることができます。

写真3.等深線図
測定したデータを地図データ分析システム(GIS)などで可視化させることができます。

写真4.定置網調査の様子
魚類の採捕調査の様子です。多数の定置網を岸部に沿って設置し,種ごとの分布を調べます。

写真5.採捕された魚類を種ごとに区分し,個体数やサイズを計数・計測します。