人間活動の増加に伴い,地球環境には,かつてないほど多量の窒素やリンといった栄養塩類が放出されています.その結果,下流域の湖沼や沿岸域にこれらの栄養塩類が流入・堆積し,水質悪化を招いています.畑に肥料をまくと日光を受けて雑草が一気に繁茂するように,このような水域に光が当たると,植物プランクトンが急速に増殖します.しかし,水域では大気からの酸素供給が限られるため,水中が酸欠状態になり,好気的な生物が生存できない”水の砂漠“が広がりつつあります.
環境創成学研究室では,こうした問題の解決に向け,産官学が連携して,新しいナノバブル技術を活用し,水中に効果的に酸素を供給する研究を進めています.これにより,水中における「食べる・食べられる」の関係を健全な姿に近づけ,生態系の回復を目指します.

眞家 永光

