以下の通り、第539回獣医学科セミナー<新任教員セミナー・Facultyセミナー> を開催します。
第539回獣医学科セミナー<新任教員セミナー・Facultyセミナー>
【開催日】 7月9日(水)
【会 場】 A棟3階 A31講義室
【時 間】 17:00~
【演 者】 佐藤 将伍 先生(大動物臨床学研究室)
【タイトル】
子牛における新規全静脈麻酔法の検討
【要 旨】子牛の臍ヘルニアなどの開腹手術は、多くの場合、限られた人員と設備のもとで実施される。従来は鎮静剤と局所麻酔で行われてきたが、十分な鎮痛と不動化が得られず、手術中の体動が発生する問題があった。追加の鎮静剤や鎮痛薬を投与して麻酔を維持しているものの、手術中の体動は麻酔深度が不十分であることを示している。手術の安全性を確保するためには、安定した十分な麻酔深度を継続的に維持することが不可欠である。しかし、牛の臨床現場での手術において、吸入麻酔は高価な機器と特殊な施設が必要なため実施が困難である。一方、全静脈麻酔は麻酔薬の静脈注射のみで全身麻酔を達成できるため、臨床現場での実施が容易である。本研究では、限られた設備での実施が可能な全静脈麻酔法として、5%ブドウ糖液を溶媒としたキシラジン、ブトルファノール、プロポフォール混合液(XBP)の定量持続点滴による方法を考案した。本セミナーでは、子牛の開腹手術に対するXBPの有効性の検証と今後の展望について報告する。